【ブログ始動！】べんじゃみんLABのPCパーツ深掘り基地へようこそ！
皆さん、こんにちは！そして、いつもYouTube「べんじゃみんLAB」をご覧いただき、本当にありがとうございます！ラボの主、べんじゃみんです。
さて、この度、満を持して（というほどでもないかもしれませんが、笑）ブログという新たな実験場をオープンすることにいたしました！
「なんでまたブログ？」って思われるかもしれませんね。
YouTubeの動画では、時間の制約もあって「これ面白い！」「動いたー！」という勢いや楽しさをお届けすることを重視しているんですが、その裏側には、
- 「このジャンクパーツ、実はこんな歴史があって…」
- 「ベンチマークのこの数値、他のパーツと比べるとどうなの？」
- 「この組み合わせ、なんでこんなにコスパいいの？」
- 「動画ではカットしたけど、実はこんなトラブルもあってね…」
なんていう、もっとマニアックで、じっくり腰を据えて語りたいコトがたくさん眠っているんです。
そう、このブログは、そんなYouTubeでは語り尽くせないPCパーツの奥深い話や、レビューの詳細なデータ、DIYのちょっとしたコツ、そして時には動画の裏話まで、べんじゃみんLABの「もっと知りたい！」をギュギュっと詰め込んだ場所にしていきたいと思っています。
動画を見て「おっ！」と思ってくださったあなたなら、きっとこのブログでさらに「なるほど！」「そうだったのか！」と頷ける情報に出会えるはず。YouTubeの動画とこのブログ、両方を行き来してもらうことで、べんじゃみんLABのPCパーツいじりが、もっと立体的になるんじゃないかな、なんてワクワクしています。
PC自作のベテランさんはもちろん、「これからPC組んでみたいな」「ジャンクパーツって面白そうだけど、ちょっと怖いかも…」なんていう初心者の方まで、気軽に立ち寄って、PCパーツの楽しさ、そして時にはその妖しさ（笑）を共有できる場所にしていきたいです。
まだまだ手探りでのスタートですが、皆さんのPCライフがちょっとでも豊かになるような、そしてクスッと笑えるような情報をお届けできるよう頑張りますので、どうぞ末永く、そしてゆるーくお付き合いいただけると嬉しいです。
コメントや質問も大歓迎！YouTubeのコメント欄とはまた違った、じっくりとしたやり取りも楽しみにしています。
それでは、べんじゃみんLABブログ、どうぞごゆっくりとお楽しみください！
どん底からの再起と「ゴリジャン」の衝撃
はいこんにちはこんばんは、ベンジャミンラボです。
突然ですが、皆さんはパソコンにいくらお金をかけていますか？ 20万円？ 30万円？ 最新のBTOパソコンを買えば、確かにそのくらいの出費は覚悟しなければなりません。しかし、私が今回提案するのは、その20分の1以下の価格、わずか1万2000円で組む**「ゴリゴリのジャンクPC」、略して「ゴリジャン」**の世界です。
この記事を書いている私ベンジャミンですが、実は最近、人生の転機（というか危機）を迎えておりました。ぶっちゃけて言うと、経営していた会社が倒産しまして……現在は自営、というか限りなく無職に近い状態で日々を過ごしています。
以前のように、仕事帰りに毎日のようにハードオフに通い詰め、「これいいな、あれいいな」とジャンク品を漁る優雅な時間は減ってしまいました。しかし、私の手元には、かつての栄光時代（？）に「いつか使うだろう」と買い溜めていたパーツたちが眠っていたのです。
「お金がないなら、知恵と技術でカバーすればいい」
そんなDIY精神と、少しばかりの悔しさを原動力に、家の押し入れに眠っていた「産業廃棄物寸前」のパーツたちを叩き起こし、2025年、2026年のお年玉商戦に向けた（？）最強の激安PCを組み上げることにしました。
この記事は、単なる組み立て日記ではありません。 なぜ私がこのパーツを選んだのか、ジャンク品を扱う際のリスク管理、そして「ゴミ」が「マシン」へと進化する瞬間の興奮を余すところなくお伝えする、ジャンクPC自作の完全バイブルです。
これから自作PCを始めたい学生諸君、そして低予算でロマンを追い求めたい同志たちよ、ぜひ最後までお付き合いください。
【迷っているなら今】登録は無料。リスクなく始められるチャンス
無料の配送特典、映画や音楽など特典使い放題
無料体験後は￥600/月。いつでもキャンセルできます。
1. 2025年の「ハードオフ」事情とジャンク自作の哲学
ハードオフに「いいもの」がなくなった？
まず、パーツ紹介に入る前に、現在のジャンク市場について少し語らせてください。 動画でも触れましたが、最近のハードオフ、正直「渋い」と感じることはありませんか？
数年前に比べると、明らかに「お宝」との遭遇率が減っています。これは、フリマアプリの普及で個人売買が簡単になったことや、ジャンクPC自作そのものがブームになり、ライバル（せどらー含む）が増えたことが原因かもしれません。かつては棚に溢れていた魅力的なマザーボードやグラボが、今ではショーケースの中で強気な価格設定で鎮座していることも珍しくありません。
「俺の運が悪いのか？ それとも俺の情熱が冷めたのか？」
自問自答することもありました。特に会社が倒産してからは、移動中の「ついで寄り」ができなくなり、ハードオフ巡回頻度が激減。以前は知らない街に行けば、半径3km以内のハードオフをアプリで検索して急行するのがルーティンでしたが、それも今では良い思い出です。
それでもジャンクを組む理由
では、なぜわざわざリスクを冒してまでジャンクPCを組むのか。 それは「1万2000円でPCが手に入る」という経済的なメリット以上に、**「動かないかもしれないゴミを、自分の知識と経験で蘇らせる」という、何物にも代えがたい達成感（とドーパミン）**があるからです。
新品のパーツを買ってきて説明書通りに組むのは「プラモデル」。 どこの誰がどう使ったか分からないパーツを洗浄し、接点を復活させ、相性を乗り越えてBIOS画面を拝むのは「冒険」です。今回は、そんな私の冒険の記録でもあります。
2. 選ばれし精鋭たち：総額1.2万円の内訳と解説
今回使用するパーツは、私が長年の「ハードオフ通い」で培った審美眼（と運）でかき集めたものです。合計金額は約1万2000円。現代の物価高を嘲笑うかのような激安構成ですが、中身はかつてのハイエンド機そのものです。
【CPU】Intel Core i7-4790K (Devil’s Canyon)
-
入手価格: 550円（CPUガチャ）
-
市場相場: 3,000円～5,000円前後
今回の目玉、**「Devil’s Canyon」**ことCore i7-4790Kです。 第4世代（Haswell Refresh）の最上位モデルであり、定格で4.0GHz駆動を実現した伝説のCPU。これがドスパラの「CPUガチャ（550円）」から出てきた時は、店内で叫びそうになりました。
型番の末尾に「K」がついているので、オーバークロック（OC）が可能です。現代の最新CPUには及びませんが、4コア8スレッドの高クロックは、軽いeスポーツタイトルや事務作業なら今でも現役バリバリで通用します。これを550円で手に入れられたことが、今回の企画の勝因の9割を占めています。
【マザーボード】ASRock Z97M OC Formula
-
入手価格: 3,300円
-
規格: Micro ATX / LGA1150
今回の予算を圧迫した一番の高級品。ASRockの変態（褒め言葉）マザーボードです。 「OC Formula」の名が示す通り、オーバークロックに特化した設計で、黄色と黒の攻撃的なデザインが所有欲を満たしてくれます。
ジャンクのマザーボードを選ぶ際、絶対に確認してほしいのが**「IOパネル（バックパネル）の有無」**です。これがないと、ケースに収めた時に背面がスカスカになり、埃の混入やショートの原因になります。今回はIOパネル付きで3,300円。Z97チップセット搭載でこの価格なら、まあ納得の範囲でしょう。本当は550円で拾いたかったですが、これも一期一会です。
【グラフィックボード】Radeon RX470 4GB
-
入手価格: 約2,750円
-
状態: ネジ緩みあり、分解歴の疑い
映像出力の要となるGPUです。RX470は、フルHD環境であれば設定次第で多くのゲームが動く名機です。8GB版であれば神でしたが、今回は4GB版。 少し懸念点なのが、購入時に確認したところ**「ネジが妙に緩い」**こと。前の持ち主が分解してグリスを塗り替えたのか、あるいはマイニングで酷使された後に清掃されたのか……。ジャンクグラボ特有の「怪しさ」がプンプンしますが、8ピン補助電源を要求するその巨体に期待をかけます。
【メモリ】DDR3 8GB × 4枚（計32GB）
-
入手価格: 200円（つかみ取りセール 1枚50円）
-
メーカー: シリコンパワーなど混合
これぞジャンクの醍醐味。ドスパラの「ジャンクメモリつかみ取り」でゲットした1枚50円のメモリたちです。 DDR3は現在、DDR4/DDR5への移行が進んだため、市場価格が暴落しています。とはいえ、8GBが50円は破格。4枚挿して32GBという、当時なら夢のような大容量環境をわずか200円で構築します。ただし、ジャンクメモリは一番故障率が高いパーツでもあるので、ここが動作の鬼門になります。
【その他パーツ】
-
CPUクーラー: DeepCool サイドフロー（550円）
-
リテールクーラーより冷えるサイドフロー型。550円なら買いです。
-
-
電源ユニット: 500Wクラス（550円）
-
ハードオフの青箱（ジャンク箱）の常連。必ず検証が必要です。
-
-
PCケース: NZXT（550円）
-
ファンが2つ付いてこの価格。多少の傷は勲章です。
-
-
ストレージ: 新品SSD 256GB（約3,000円）
-
ここだけは新品を使います。 HDDは遅くてイライラしますし、中古SSDは寿命が怖い。Amazonで安価な新品を買うのが、精神衛生上もっともコストパフォーマンスが高いです。
-
3. 組み立て実践！ジャンクPCを動かすための儀式
さあ、いよいよ組み立てです。 新品のPC自作とは違い、ジャンクPCには特有の「儀式」や「注意点」があります。失敗しないためのポイントを解説しながら進めていきましょう。
① 最小構成での「まな板」テスト
いきなりケースに組み込むのは素人です。ジャンクPCの場合、組み込んだ後に「動かない！」となると、取り外す手間だけで心が折れます。 まずはマザーボードを箱や絶縁マットの上に置き（通称：まな板）、最小限のパーツだけで起動するかを確認します。
② ピン折れ確認とCPU装着
LGA1150ソケットのピンが曲がっていないか、スマホのライトなどで入念にチェックします。ここが曲がっていると、どんなに良いCPUもゴミになります。 i7-4790Kをそっと置き、レバーを下ろす時の「ミシミシ」という音。何度やっても緊張する瞬間です。
③ 接点復活剤は「魔法の薬」
ジャンクメモリや古いマザーボードのスロットは、酸化膜や汚れで接触不良を起こしがちです。 ここで登場するのが**「接点復活剤」**（コンタクトスプレー）。 これを直接吹きかけるのではなく、キムワイプなどに少量塗布し、メモリの金端子部分を優しく拭き上げます。これをするだけで、起動成功率が劇的に上がります。 「カチャッ」と音がするまで、親指に全体重を乗せてメモリを押し込みましょう。
④ グリスは「バッテン塗り」が正義？
CPUクーラーを取り付ける前のグリス塗布。今回は安価な「HY883」を使用します。 塗り方は諸説ありますが、私は**「バッテン（×）塗り」**派です。クーラーの圧着力で自然に広がり、気泡が入りにくいと言われています。DeepCoolのクーラーを装着する際、クリップが硬くて指が痛くなりましたが、これも自作の醍醐味（？）です。
⑤ 恐怖の電源ユニット確認
ハードオフで買った550円の電源。これをそのままマザーボードに繋ぐのは自殺行為です。もし電源が故障して高電圧を吐き出していたら、マザーもCPUも一瞬で道連れになります。 必ず**「電源チェッカー」**を使いましょう。Amazonで1000円くらいで売っています。これで各電圧が正常値を示していることを確認してから、初めてシステムに接続します。
4. 運命の瞬間！1.2万円のゴミは起動するのか？
すべてのパーツが繋がりました。 モニター、キーボード、マウスを接続し、ベンチ台の上のスイッチに手をかけます。
不安要素は山積みです。
-
50円のメモリは死んでいないか？
-
ネジが緩んだ怪しいRX470は映像を出力するのか？
-
そもそもマザーボードは生きているのか？
倒産して無職になった男の、なけなしの1万2000円。 もし動かなければ、ただの産業廃棄物の山が部屋に残るだけです。
「頼む、動いてくれ……！」
祈るような気持ちで、スイッチ・オン！
ファンが回った！ CPUファン、グラボのファンが勢いよく回転し始めました。 しかし、ここから画面が映るまでが長い。BIOSがメモリチェックを行っている数秒間が、永遠のように感じられます。
……（モニターの信号なしランプが消える）……
キタッ！ 画面中央に輝く**「ASRock」**のロゴ！ そして表示されるUEFI BIOS画面！
「うおー！動いたー！！」
CPUもしっかり「Core i7-4790K」と認識されています。メモリも32GB認識。 どうやら、あの怪しいグラボも、投げ売りのメモリも、すべて正常に動作しているようです。 この瞬間、全身の毛穴からアドレナリンが吹き出しました。これだからジャンク自作はやめられません。
BIOS画面で確認したところ、メモリがなぜかシングルチャンネルモードになっていたりと、微調整が必要な部分はありそうですが、ハードウェアとして「生きている」ことは確定しました。勝利です。
5. 結論：1.2万円で夢は買えるし、PCも作れる
今回の検証で、以下のことが証明されました。
-
1万2000円あれば、i7搭載のゲーミングPC（ベース）は作れる。
-
ジャンクパーツは、適切な処置（清掃・接点復活）を行えば蘇る。
-
倒産して無職になっても、PCを組む楽しさは変わらない。
「ゴミにお金をかけてどうするの？」という意見もあるでしょう。 確かに、トラブルが起きた時の保証はありませんし、最新の3Dゲームを最高画質で遊ぶことはできません。 しかし、自分でパーツを選び、リスクを乗り越えて組み上げたPCには、20万円のBTOパソコンにはない**「愛着」と「物語」**が宿ります。
もしあなたが、「PCが欲しいけどお金がない」と悩んでいる学生さんなら、あるいは「最近刺激が足りない」と感じている社会人の方なら、ぜひ今週末、お近くのハードオフに足を運んでみてください。 そこには、あなたに助け出されるのを待っている「伝説のパーツ」たちが眠っているかもしれません。
次回の予告
さて、とりあえず「動く」ことは確認できました。 次回は、この剥き出しのパーツたちを550円で買ったNZXTのケースに美しく組み込み、Windowsをインストールしてベンチマークテストを行います。 「Apex Legends」や「Valorant」は快適に動くのか？ オーバークロックでどこまで性能が伸びるのか？ 1.2万円PCの真の実力を徹底的に暴いていきますので、お楽しみに。
それと、動画の後半では私の愛猫（4歳・元キャンプ猫）も登場しています。最近車に乗るのを嫌がってしまい、一緒に出かける機会が減って少し寂しいのですが、相変わらずの可愛さで私の荒んだ心（倒産ショック）を癒やしてくれています。猫好きの方もぜひ動画をチェックしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！ この記事が面白かった、参考になったという方は、ぜひYouTubeチャンネルの登録と、SNSでのシェアをお願いします。それではまた、次回の「ベンチマーク編」でお会いしましょう！ グッバイ！
