【2.2万円】マイニング落ちRTX 3060 Tiは本当に使えるのか?爆熱88℃からの復活劇と、ジャンク品に宿る「人生の楽しみ」について

【ブログ始動!】べんじゃみんLABのPCパーツ深掘り基地へようこそ!

皆さん、こんにちは!そして、いつもYouTube「べんじゃみんLAB」をご覧いただき、本当にありがとうございます!ラボの主、べんじゃみんです。

さて、この度、満を持して(というほどでもないかもしれませんが、笑)ブログという新たな実験場をオープンすることにいたしました!

「なんでまたブログ?」って思われるかもしれませんね。

YouTubeの動画では、時間の制約もあって「これ面白い!」「動いたー!」という勢いや楽しさをお届けすることを重視しているんですが、その裏側には、

  • 「このジャンクパーツ、実はこんな歴史があって…」
  • 「ベンチマークのこの数値、他のパーツと比べるとどうなの?」
  • 「この組み合わせ、なんでこんなにコスパいいの?」
  • 「動画ではカットしたけど、実はこんなトラブルもあってね…」

なんていう、もっとマニアックで、じっくり腰を据えて語りたいコトがたくさん眠っているんです。

そう、このブログは、そんなYouTubeでは語り尽くせないPCパーツの奥深い話や、レビューの詳細なデータ、DIYのちょっとしたコツ、そして時には動画の裏話まで、べんじゃみんLABの「もっと知りたい!」をギュギュっと詰め込んだ場所にしていきたいと思っています。

動画を見て「おっ!」と思ってくださったあなたなら、きっとこのブログでさらに「なるほど!」「そうだったのか!」と頷ける情報に出会えるはず。YouTubeの動画とこのブログ、両方を行き来してもらうことで、べんじゃみんLABのPCパーツいじりが、もっと立体的になるんじゃないかな、なんてワクワクしています。

PC自作のベテランさんはもちろん、「これからPC組んでみたいな」「ジャンクパーツって面白そうだけど、ちょっと怖いかも…」なんていう初心者の方まで、気軽に立ち寄って、PCパーツの楽しさ、そして時にはその妖しさ(笑)を共有できる場所にしていきたいです。

まだまだ手探りでのスタートですが、皆さんのPCライフがちょっとでも豊かになるような、そしてクスッと笑えるような情報をお届けできるよう頑張りますので、どうぞ末永く、そしてゆるーくお付き合いいただけると嬉しいです。

コメントや質問も大歓迎!YouTubeのコメント欄とはまた違った、じっくりとしたやり取りも楽しみにしています。

それでは、べんじゃみんLABブログ、どうぞごゆっくりとお楽しみください!

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はい、こんにちはこんばんは、ベンジャミンラボです!よろしくお願いします。

今日はですね、前回ご紹介したあのブツについて、徹底的に深掘りしていきたいと思います。 そう、22,000円という衝撃プライスで購入した、マイニング落ちのRTX 3060 Tiです。

「マイニング落ち」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか? 「酷使されてボロボロ」「すぐに壊れる」「ファンがうるさい」……そんなネガティブなイメージが大半ではないでしょうか。 実際、私も半分は博打のような気持ちで購入しました。

しかし、前回の動作確認では、なんとFF14ベンチマークを完走。ブラックアウトすることもなく、高負荷をかけても普通に動いてしまったんです。 「これは大勝利か?」「2.2万円でRTX 3060 Tiが手に入るなんて、自作PC界のバグでは?」 一瞬、そう思いました。

でもね、やっぱり世の中そんなに甘くはありませんでした。 ベンチマークを回している最中、ある異変に気づいたんです。

「なんか、温度が高くないか?」

今回は、この「熱問題」に真正面から向き合い、禁断の分解・メンテナンスを通して、マイニング落ちグラボを新品同様に蘇らせるまでの記録を、私の余計な哲学(笑)も交えながらたっぷりとお届けします。


第1章:爆熱の洗礼!ベンチマークで見えた限界

 

現代のグラボ事情とRTX 3060 Tiの立ち位置

 

検証に入る前に、少しだけ現状のPCパーツ市場について触れさせてください。 今、PCを組もうと思うと、一番のネックになるのがグラフィックボードの価格です。

例えば、RTX 4080(あるいは次世代の5080)を買おうとすれば15万円オーバーは確実。ミドルクラスのRTX 4070やRX 7800 XTクラスでも、平気で8万、9万、10万円という値段がついています。 総額20万円のゲーミングPCを組むとして、その半分以上、10万円近くをグラボが持っていってしまう。これが現実です。

そう考えると、一世代前とはいえ、腐ってもミドルハイクラスの性能を持つRTX 3060 Tiが22,000円というのは、破格なんてレベルではありません。まさに「夢」がある。即効性のあるコストダウン手段なんです。

88℃の衝撃

 

そんな「夢」を抱いて走らせたFF14ベンチマーク。 最初は順調でした。スコアも悪くない。 しかし、MSI AfterburnerでモニタリングしていたGPU温度のグラフが、不穏な動きを見せ始めました。

78℃…79℃…80℃…。 勢いは止まらず、ピーク時には**88℃**を記録。

「いやいや、高すぎるだろ!」

今の季節は11月中旬。室温は15℃〜18℃程度で、私はダウンベストを着ているくらい肌寒い環境です。 それなのに、グラボだけは真夏のような熱気を放っている。 もしこれが真夏だったら? 確実に90℃を超え、サーマルスロットリング(熱暴走防止のための性能低下)が発生していたでしょう。

私はこれまで、RTX 40シリーズやRadeon RX 7000シリーズなど、最新世代のグラボを扱ってきましたが、それらはもっと冷却効率が良く、こんな温度にはなりませんでした。 「RTX 3060 Tiって元々こんなに熱いの?」 いや、いくらなんでも88℃はおかしい。

原因の仮説:マイニング落ちの宿命

 

ここで一つの仮説が浮かび上がります。 「グリスとサーマルパッドが死んでいるのではないか?」

このグラボは「マイニング落ち」です。 前の持ち主の元で、2年間、あるいは3年間、24時間365日休むことなく高負荷をかけられ続けてきた歴戦の個体です。 常に熱に晒され続けた結果、GPUチップとヒートシンクの間にある**「熱伝導グリス」が劣化し、カピカピに乾いて硬化している**可能性が非常に高い。

グリスが硬化すると、チップの熱をうまくヒートシンクに伝えられなくなります。その結果、ファンがどれだけ爆音で回ろうとも、肝心のGPU自体は冷えないという悪循環に陥るのです。


第2章:禁断の分解!リスクとリターンの狭間で

 

分解するか、しないか

 

ここで究極の選択です。 このまま騙し騙し使うか、それとも分解してメンテナンスを行うか。

通常、グラフィックボードの分解はリスクを伴います。

  • ネジを紛失するかもしれない。

  • ドライバーが滑って基板を傷つけ、コンデンサーを飛ばしてしまうかもしれない。

  • 元に戻せなくなるかもしれない。

  • そして何より、メーカー保証が完全に切れる(封印シールを剥がすため)。

もし、あなたが新品で購入したグラボや、中古でもショップ保証が残っている個体なら、私は絶対に分解をお勧めしません。80℃程度なら許容範囲として使うのが正解です。

しかし、こいつは2.2万円のジャンク品。保証なんて最初からありません。 それに、私は**「ジャンカー」**です。 安いパーツを買って、検品して、動いた感動を味わう。そして、調子が悪いなら直して遊ぶ。それが私のスタイルです。

「88℃を見せられたまま使い続けるのは精神衛生上よろしくない」 「グリスを塗り替えるだけで温度が下がるなら、マイニング落ちグラボの『勝ちパターン』を証明できる」

そう自分に言い聞かせ、私はドライバーを握りました。 (まあ、正直に言うと、子供の頃から物を分解するのが大好きな性癖があるだけなんですけどね…笑)

 

 

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第3章:手術開始!カピカピのグリスとの対面

 

準備した道具たち

 

分解にあたって用意した「三種の神器」を紹介します。これから挑戦する方はぜひ参考にしてください。

  1. キムワイプ 理系御用達の産業用ワイパー。ティッシュと違って繊維クズが出ないので、精密機器の清掃には必須です。

  2. 無水エタノール(またはIPA) 固まったグリスを溶かして拭き取るために使います。

  3. マグネットシート(または小分けケース) これが地味に重要です。外したネジを、グラボの形状に合わせて配置しておくためです。グラボのネジは場所によって長さや太さが違うことがあるので、元に戻す時に「あれ?このネジどこのだ?」とならないように対策します。

  4. 精密ドライバー 100均のものでもいいですが、ネジ穴を舐めないようにサイズが合うものを使いましょう。電動ドライバーがあると作業効率が爆上がりしますが、締め付けすぎには注意です。

いざ、開封

 

背面のバックプレートにあるネジを一つずつ外していきます。 「硬っ…!」 ネジがめちゃくちゃ硬い。これはおそらく、工場出荷時から一度も開けられていない証拠です。封印シールも綺麗に残っていました。つまり、5年間ノンメンテナンスで酷使されていたわけです。

ネジをすべて外し、慎重に基板とクーラーを引き剥がします。 「パカッ」

中から現れたのは……予想通りの光景でした。 GPUコアに塗られたグリスは、完全に乾ききり、セメントのようにカピカピになっていました。 触ってみても粘り気が全くなく、これでは熱を伝えるどころか、むしろ断熱材になっていたかもしれません。

一方で、意外だったのはサーマルパッドです。 メモリやVRMを冷やすためのパッドですが、こちらはまだ弾力が残っており、形も崩れていませんでした。オイルブリード(油分が染み出すこと)も酷くない。 「これなら交換しなくてもいけるな」 今回はグリスの塗り替えのみに集中することにしました。

清掃とグリスアップ

 

ここからは清掃フェーズです。 キムワイプにアルコールをたっぷり染み込ませ、GPUコアにこびりついたカピカピのグリスを優しく拭き取っていきます。 力任せにゴシゴシするのは厳禁。GPUのコア(鏡面部分)は非常にデリケートです。 「優しく、優しくね…」 そうつぶやきながら、丁寧に磨き上げます。

ピカピカになったGPUコアに、新しいグリスを塗布します。 今回使用したのは、私の愛用するHY883。以前はもっと安い業務用の巨大なグリスを使っていましたが、最近ちょっと格上げしました(笑)。 塗り方は自由です。私は「たっぷりと」塗る派。 「はみ出してもいいの?」と聞かれますが、絶縁性のグリスであれば、多少はみ出しても問題ありません。むしろ少なくて熱が伝わらない方が問題です。

あとは、元通りに組み立てるだけ。 「どんな形であれ、戻って動けばそれが正解」 細かいことは気にせず、ネジを締めていきます。

 

 

 

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第4章:奇跡の復活!-10℃の衝撃

 

緊張の再起動

 

分解後の初起動は、何度やってもドキドキします。 スイッチオン……。 ファンが回り、RGBライトが点灯。モニターに映像が出力されました。 「よし、生きてる!」 Windowsも無事に起動。まずは第一関門突破です。

運命のベンチマーク測定

 

さあ、ここからが本番です。グリスを塗り替えただけで、果たして温度は下がるのか? 前回と同じ条件、同じ設定でFF14ベンチマークを回します。

スタートボタンを押し、固唾を飲んでMSI Afterburnerの数値を見守ります。

  • 変更前: 開始早々に70℃を超え、あっという間に80℃、ピークは88℃。

  • 変更後: ……あれ? 上がらない。

ベンチマークが進行しても、温度は60℃台をキープしています。 負荷が最大になるシーンでも、**69℃〜71℃**付近でピタリと安定。

「マイナス10℃、達成!!」

これ、すごくないですか? たった数百円のグリスと、10分程度の作業時間で、温度が10℃以上も下がったんです。 平均して60℃台後半〜70℃程度なら、常用において全く問題のない正常値です。 さらに、温度が下がったことでファンの回転数も下がり、あの耳障りだった「ブオーーー」という風切り音も静かになりました。

結論:大勝利です。

 

 

 

 

 

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第5章:ベンジャミンラボ的「無駄」の哲学

 

 

今回の検証を通して、技術的なこと以上に感じたことがあります。 それは、「意味のないこと」の楽しさです。

客観的に見れば、こんな作業は「無駄」かもしれません。 リスクを冒して中古品を買い、時間をかけて分解し、汚れたグリスを拭き取る。 お金があるなら、新品のRTX 4070を買ってくれば一瞬で解決する話です。保証もあるし、性能もいいし、冷えるし、静かです。

でもね、不思議なんです。 こうやって手間をかけ、「意味のあること(=温度低下)」という結果が出た瞬間のテンションの上がり方は、新品を買った時とはまた違う種類の喜びがあるんです。

人生も同じような気がします。 効率だけを求めれば、最短距離を行くのが正解です。 でも、振り返った時に「楽しかったな」と思えるのは、意外と遠回りした道だったり、無駄だと思えた時間だったりしませんか? 迂回、蛇足、道草。 そういう「一見意味のないこと」の中にこそ、自分自身を鼓舞する何かや、忘れられない思い出が詰まっている。

私は今、このYouTube活動を心から楽しんでいます。 かつては釣りが趣味でしたが、今は動画を撮り、編集し、皆さんにコメントを頂くことが何よりの楽しみです。 登録者数も、一気に何十万人とはいきませんが、5年かけて1万人まで到達しました。 「諦めずに続けること」 「一歩一歩、ずんずん進むこと」 それが、ジャンクPCいじりという趣味を通して、私が学んだ人生の攻略法なのかもしれません。


おわりに:コスパ最強PCライフへの招待

 

 

話が少し脱線しましたが、まとめます。

  1. マイニング落ちグラボは、グリス劣化で温度が高い可能性が高い。

  2. 分解・清掃・グリス塗り替えを行えば、-10℃近い温度低下が見込める。

  3. メンテナンス前提であれば、2.2万円のRTX 3060 Tiは「最強のコスパ」を誇る選択肢になる。

もし、あなたがアリエクスプレスやメルカリ、ハードオフのジャンクコーナーで、安くて怪しいグラボを見つけて迷っているなら。 そして、もしあなたの中に少しでも「分解してみたい」という好奇心(あるいは性癖)があるなら。 ぜひ、挑戦してみてください。

そこには、新品を買うだけでは味わえない、スリルと達成感、そして「自分だけのPC」を作り上げたという愛着が待っています。 ただし、あくまで自己責任で!壊しても泣かない!それもまたジャンカーの嗜みです。

次回の動画では、この蘇ったRTX 3060 Tiを使って、実際のゲーム(フルHD、2Kなど)が今でも現役で通用するのか、さらなるベンチマーク検証を行っていきたいと思います。 「もう一発、コイツで擦らせてください!」(笑)

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。 良いPCライフを!バイバイ!