2021/06/03更新
現場仕事に従事している方
フルハーネス型安全帯の購入を検討されている方
法改正にともない安全帯を買い替える方
フルハーネス型安全帯の新規格の内容を知りたい方
ベンジャミン
パンケーキ
新規格では胴ベルト型安全帯からフルハーネス型安全帯に変更されました。
いままでの安全帯(胴ベルト型)
新規格の安全帯(フルハーネス型)
パンケーキ
ベンジャミン
鳶さんが付けているやつだね!
そうなんです、よく鳶さんやゴンドラ屋さんが付けている、アレに変更になるんですよ。
あのゴツい安全帯に!
俗に言う、ハーネスってやつに!
現場では、「ハーネス」っていいますよね。
なんで私が現場に詳しいかって?
なぜなら、私も現場で働く職人だからです。
現場作業に従事して15年になります。
ベンジャミン
だから、安全帯が、フルハーネス型安全帯に変わるって噂は前からあったけど、本当に変わるんだな〜って思ったわけですよ。
それで、実際に何が変わるの?って思ったんですよ。
結局その新規格の安全帯を使用して作業するのって私達じゃないですか!
だからこそ、詳しく知りたいですよね。
新規格の安全帯となにか?
現場作業に従事する方の為に、簡単に解説できればなと思ってます。
それでは、みていきましょう。
新規格のフルハーネス型安全帯とは?
新規格
フルハーネス型安全帯+ショックアブソーバー付きランヤード
旧規格
胴ベルト型安全帯+ランヤード
現場用語でいうなら、安全帯からハーネスになるってことです。
安全帯からハーネス
こっちのほうが、しっくりきますね。
なんなら、新規格では安全帯の名称も変わってきます。
安全帯から墜落制止用器具
墜落制止用器具って名称に変わります。
おおまかにはこんな感じです。
細かな説明はまだあるんですよ・・・
例えば、100キロ超える方は特別なショックアブソーバーが必要とか、腰から上にランヤードのフックをかける場合は、ショックアブソーバー一種で良いが、腰から下にランヤードのフックをかける場合は、ショックアブソーバー2種を使用しなければならないとか。
まっ、細かは説明などは厚生労働省のホームページなりを読めば詳しく分かると思います。
今回は、簡単におおまかな説明で新規格のフルハーネス型安全帯を理解することを目的にしていますので、詳細は省きます。
新規格のフルハーネス型安全帯とは、フルハーネス型安全帯にショックアブソーバー付きランヤードが付いているものです。
新規格のフルハーネス型安全帯と旧規格のフルハーネス型安全帯の違いとは?
すでにフルハーネス型安全帯を持っている方はこちらの方が気になりますよね。
今持っているフルハーネス型安全帯はこれからも使用できるのか?
これが気になりますよね?
新規格になって、今持っているフルハーネス型安全帯が使えなくなることも想像できますもんね。
旧規格のフルハーネス型安全帯のベルト部と新規格のフルハーネス型安全帯のベルト部の変更はないものと確認してます。
*2019/05/09に新規格のフルハーネス型安全帯のベルト部の変更もあると確認しました。
もちろん、各メーカーの細かな変更等はあると思われますが、今のところは変更はないです。
*メーカーさんに直接電話で確認したとろこ変更がありました。
どこを調べても、フルハーネス型安全帯のベルト部で新規格が盛り込まれたとは記載されてませんでした。
*私の勉強不足でした、すいません。
旧規格フルハーネス型安全帯と新規格フルハーネス型安全帯の差は、ランヤード部が違ってきます。
*ベルト部も違ってきます。
厚生労働省と藤井電工に直接問い合わせたら、旧規格のフルハーネス本体と新規格のショックアブソーバーの組み合わせはNGと訂正されました。
2022/01/02からは、新規格のフルハーネス型安全帯のみ使用可能です。
「ベルト」のほうにも新規格が盛り込まれているようです。
結局のところ、どんなフルハーネス型安全帯を購入すれば良いのか?
新規格の安全帯の内容がわかり、新規格のフルハーネス型安全帯と、旧規格のフルハーネス型安全帯の差もわかったので、次は新規格のフルハーネス型安全帯の購入ですよね。
間違いないのは、購入するときの説明欄などに以下のような記載がある商品を購入することをおすすめします。
墜落制止用器具の規格に適合しています
新規格適合商品
新規格品
これらが記載されていれば間違いないですね。
フルハーネス型安全帯はランヤードとセットで販売しているものもありますが、今回の新規格ではランヤード部のショックアブソーバーに何種類かの規定を盛り込まれているので、基本的には、フルハーネス型安全帯とランヤード部は別売りになっているものが多いです。
もちろんセットで購入しても良いんですが、私は別売りをおすすめします。
ランヤード部は後付けできますので、自分の仕事の用途にあった、お好きな商品を選べば良いからです。
ランヤードの形状は、ジャバラ式か?巻き取り式か?
ホント好みなんでなんとも言えませんね。
フルハーネス型安全帯を持っていなくて新たに全てを揃える方は、[新規格適合商品]などと記載されている商品を購入しましょう。
フルハーネス型安全帯とランヤードのセット商品でも良いが、別売りのものでも良い。
必ずショックアブソーバー付きのランヤードを購入してください。
今現在、フルハーネス型安全帯を持っているが、新規格のフルハーネス型安全帯ではないので、ランヤード部にショックアブソーバーが付いていない方は。
ショックアブソーバー付きのランヤードだけを購入して、現在持っているフルハーネス型安全帯に取り付ければ良い。
こちらも必ずショックアブソーバー付きのランヤードを購入してください。
※フルハーネス型安全帯の購入にともない、国の補助金が出る模様です。
実費(2万5000円が上限)の2分の1を補助する。
まだ、申請方法など分かっていないことが多いので、わかり次第追記します。
【2019/05/09】に理解した事と当ブログへの考え方と取り組み方
2019/05/09に厚生労働省と藤井電工東京支社に電話して、フルハーネス型安全帯の新規格の内容について質問してみたところ、いろいろと新たな事を理解しましたので、加筆修正させてもらいます。
まず、質問してみたところは、厚生労働省安全課というところです。
初めに、厚生労働省へ電話しました。
新たに理解した事を要点だけまとめますと、こんな感じです。
厚生労働省としては、新規格の内容を決めただけで、それを製品にするのは、各メーカーなので、新規格と旧規格の違いなどの内容が知りたければ、メーカーに直接電話して質問して下さい。
新規格の基準などは、各労働基準局へ質問してください。
フルハーネス型安全帯の補助金は、更に管轄が違うので、ココ(名前忘れたたんですが、電話番号は教えてもらいました。)に直接電話して下さい。
厚生労働省としては、内容を決めだけの一点張りでした。
だから、各質問は、他にして下さいだってw
だから、「また質問があったら、電話してもよいですか?」って聞いたら、ダメって言われた。
ハッキリとは言われてないけど、遠回しにダメだって!
「管轄の労働基準局に聞いてください」だって。
やりとりは、こんな感じです。
厚生労働省への電話でわかった事は
新規格の内容はすべて決まっている。
厚生労働省が新規格の基準を作った。
新規格や旧規格などの違いは、直接メーカーに聞け。
ベルト部もランヤード部も規格が変わった。
規格を満たしてます的な(マークやシール)は厚生労働省では作らない。
これから新規格が変わったりはしない、既にすべて完全に決まっている。
そしてメーカーにも電話したんですよね。
藤井電工の東京支社に電話して質問してみました。
藤井電工はフルハーネス型安全帯のトップメーカーですので、最適だと思い電話しました。(だって、厚生労働省がフルハーネス型安全帯の新規格だの旧規格だのは、メーカーに聞けって言うんですもん。)
藤井電工への電話でわかった事は
旧規格品と新規格品を組み合わせることは、法律上問題がある。
ベルト部もランヤード部も新規格に変更になったので、全て新規格に買い換えないとダメ。
今回の法改正は、完全な変更で、訂正ではない。
2022年1月2日以降は新規格のフルハーネス型安全帯しか使用できない。
製品に、新規格適合品というラベルが貼られる。
ベルトの型(I 型とかY型とかH型)などは、新規格の制限はない。
フルハーネス型安全帯を使用するにあたって、必ずしも、胴ベルトを使う必要はない。
藤井電工へも、「また電話しても良いですか?」って質問したら、「ええ、なんなりと」と頼もしい返答が帰ってきました。
藤井電工さん、めちゃくちゃ対応良くてびっくりしたよ。
それって、厚生労働省さんが・・・。
これらの事を理解したので、加筆修正させてもらいました。
当ブログは、私一個人が現場作業員という立場から、生の声を聞いて欲しいと思い、フルハーネス安全帯義務化について、クローズアップしています。
私も精一杯、記事を製作しているのですが、不手際や不適切な事柄が記載されているときなどは、なんなりとコメントください。
修正や加筆を加えて訂正していく所存です。
そして、よりよいブログへと進化していきたいと思っています。
私は、現場のプロですが、法律のプロではないし、専門家でもありません。
間違っている事もあれば、勘違いしている事もあるかもしれません。
もし、不手際や過失があったとしても、一切の責任は負いませんので、よろしくお願いします。
フルハーネス型安全帯の件でどうしてもわからない事は、最終的に厚生労働省へご自分でお電話するのが良いでしょうし、メーカーに問い合わせるのが良いと思います。
その方法が一番納得がいくのではないでしょうか?
私とて、一人の建設現場の作業員なんです。
そのことを念頭において、当ブログをお楽しみください。
当ブログおすすめのフルハーネス型安全帯
※必ず【新規格】の名称が入っているものを購入してください。
メーカに問い合わせたところ、フルハーネス型安全帯に【新規格】の記載が入っていれば基準はクリアしているので、問題ないらしいです。
いろんな噂がありますが、【新規格】の基準はすでに決まっていますので、【新規格】と記載されていれば、何を購入しても大丈夫です。
ですが、補助金などの、方向性はまだ検討中らしいので、購入はそれらが決まってからでも遅くはありません。
どんなものがあるのか程度に参考にしてみてください。
まとめ
2019年2月より着用が義務づけられた(3年間の移行準備期間があります)フルハーネス型安全帯【新規格の内容】についてざっくりと解説してきました。
フルハーネス型安全帯に移行するまでの時系列
すでにフルハーネス型安全帯の義務化はスタートしています。
遅かれ早かれ、高所での現場作業に従事する方はフルハーネス型安全帯を購入することになります。
各現場で色々な噂が飛び交うなか、簡単にわかりやすく、新規格のフルハーネス型安全帯について書いてきました。
間違ったものを購入してしまったり、購入しなくて良いのに、購入してしまったりすると困りますもんね。
フルハーネス型安全帯は安いものではありません。
フルハーネス型安全帯とランヤードで1万5千円から2万5千円くらいはします。
いくら、国の補助金が出たとしても1万円くらいは自費から捻出しなくてはなりません。
ですので、正しい知識を持って、フルハーネス型安全帯を購入しましょう。
最後に、お国はフルハーネス型安全帯の導入をしてきました。
我々現場作業員は、何があってもお国の意向に従わなければなりません。
どんなことがあろうと、フルハーネス型安全帯に移行しないと、現場作業に、従事できません。
現場に入場できません。
色んな意見があると思います。
もちろん、私も意見はありますし、各現場でも意見はあるでしょうが、少しでも人命を取り止めたい。
人命を救いたいが為のことなんですね。
そこでなんで、フルハーネス型安全帯なの?って聞こえてきますがw
もしも高所から落下したとして、フックを足場などに掛けていて落下をすれば、フルハーネス型安全帯を着用していて、ショックアブソーバー付きのランヤードを使用してい!ば、助かる可能性は高いのは誰がどう見ても正しい考えですよね。
ここで大事になってくるのが
フックを足場などに掛けていて落下をすれば
ってことなんですね。
そもそも、フルハーネス型安全帯の着用の義務化がされていた、鳶職やゴンドラ屋などは、常にフックを命綱に付けながら仕事をします。
落ちる危険性が高いので誘導性がある命綱にフックを掛けながら仕事をします。
ですので、フルハーネス型安全帯がもしもの時に確実に機能するんですよ。
フルハーネス型安全帯のランヤードのフックに命綱が確実にジョイントされているから!
しかもこれらの類の職種の方のランヤードは2丁掛けといって、ランヤードが2本ある仕様のものを使いますます。
2本あると確実に命綱をジョイントできますからね。
片方のランヤードを外すときに違うランヤードで、移動する方にジョイントしておけば、片方のランヤードを外した時も、片方のランヤードはジョイントしているってことですからね。
危険性の高い職種方は2丁掛けのランヤードの使用が基本になっています。
フルハーネス型安全帯の人命救助の性能を出したければ、確実にランヤードのフックを足場に掛ける必要があるんですよ。
入り組んだ狭い足場の中でも、ちょっとした作業の時でも、何かをする時には確実にフックを足場に掛けてから作業をすることが求められます。
逆にフックを足場に掛けないで仕事をするならば、安全帯なんて付けている意味がないですよね。
フックが足場に掛けてあるから、安全帯が機能するんですからね。
この辺の事はだいぶグレーゾーンですよね。
作業効率、作業単価、作業時間などが深く関係してきますし、そもそも、移動の際はフックは掛けなくても良いのか?などもありますし。
「危険な箇所は安全帯使用」などもありますが、危険なところは注意するんだよね、「危険じゃない箇所」の事故って結構多いんだよね。
それをヒューマンエラーだとか、気の緩みで片付ける方もいますが、また違いますよね。
長くなりそうなので、この手の話はまたいずれw
新規格のフルハーネス型安全帯を使用して、明日も良い仕事をしましょう。
それでは、また!
フルハーネスの新規格の購入に関しての情報は宜しいと思うのですが、
この新規格のフルハーネスを使用する上で、「フルハーネス型墜落制止用器具使用作業特別教育」の受講が義務付けられています。
この点にも触れて頂いた方が宜しいと思います。
コメントありがとうございます
ご指摘いただいたどうり
「フルハーネス型墜落制止用器具使用作業特別教育」の受講が義務付けられていることにも、触れたいと思います。